セレッソ大阪のFW柿谷曜一朗(写真はゼロックススーパー杯時のもの)【写真:Getty Images】
明治安田生命J1リーグの第1節が25日に行われ、ホームのセレッソ大阪は横浜F・マリノスと1-1で引き分けた。
早い時間帯に横浜FMに先制ゴールを奪われ、追う時間が長くなってしまったC大阪。最終的には柿谷曜一朗のゴールで追いつきドローに持ち込んだが、同点弾を挙げた本人は「もちろん同点に追いつけたのはプラスかもしれないですけど、ポジティブに考えるのならそこだけかなと。勝たないといけない試合だったかなと思います」と勝ち点1の獲得にとどまったホーム開幕戦の結果を悔やんだ。
C大阪は昨季、公式戦で横浜FMに4度勝利している。最後に勝ったのはシーズンの締めくくりとなった2018年元日の天皇杯決勝だった。延長戦までもつれた激闘から約3ヶ月、いきなり新シーズンのリーグ初戦で激突したが、対戦相手の様子は一変していた。
柿谷も「相手は変則的なボール回しの仕方だったので多少戸惑いました」と明かしたが、スカウティングの成果もあり「そこまで決定的なチャンスは作らせなかったと思う」と守備には一定の手応えを感じている。
ただ、満足できなかったのは自身も含めた攻撃陣のパフォーマンス。「僕もそうですし、(杉本)健勇もそうですし、本当にたくさんチャンスがあった中で1点というのは非常に申し訳ない」と、柿谷は自らを戒める。
先発の選手も途中出場の選手も含め、チーム一丸となってゴールを目指す姿勢を見せることはできた。柿谷が今季の開幕戦で感じたのは「チャンスを早い段階で決められるのか、最後になってしまうのかで試合の展開が変わってしまう」ということ。
これはユン・ジョンファン監督が「先制点の重要性を改めて認識させられた」と語ったところにもつながる。昨季二冠を勝ち取ったチームのベースを維持しながら、チャンスの場面で一瞬の隙を逃さないようクオリティを高めていくことがC大阪のさらなる躍進への鍵となりそうだ。
【了】