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Jリーグ 7年前

FC東京、先制点から垣間見える今季への思い。長谷川監督の「戦え!」を実践したイレブン

明治安田生命J1リーグ第1節が24日に行われ、FC東京は味の素スタジアムで浦和レッズと対戦した。青赤は先制直後に同点に追いつかれるなど課題も覗かせたが、今季のチームの特徴は前面に押し出すことができた。(取材・文:青木務)

text by 青木務 photo by Getty Images

ACL王者の攻撃を受けるも織り込み済み

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東慶悟の得点には、チームの今季にかける思いが感じられた【写真:Getty Images】

 FC東京は中盤がフラットの4-4-2でスタート。浦和がボールを保持するときは、2トップの一角が相手のアンカーを監視した。また、浦和がゴールキックでリスタートする際はボランチの高萩洋次郎が高い位置を取り、青木拓矢をケアしていた。

 アウェイチームは試合立ち上がりからボールを握り、攻め手を探っていく。特に目立ったのは右サイドに入ったマルティノス。新加入アタッカーは縦への突破だけでなく、周囲とのコンビネーションから相手を崩す姿勢を見せた。8分、右サイドで作るとキャプテンの柏木陽介がスルーパス。これに走り込んだ遠藤航が折り返すも、ボールは逆サイドに流れた。10分にはPA手前でこぼれたボールに柏木が反応。左足アウトにかけたシュートを放ったが、これはFC東京の守護神・林彰洋ががっちりとセーブした。

 AFCチャンピオンズリーグ王者の攻撃を受ける形となったホームチームだが、これは織り込み済み。前半は自陣で何度かパスミスをかっさらわれたものの、一人ひとりが集中力を保ち、しっかり耐えながら攻撃の糸口を探っていく。15分、左サイドでスローインからリスタートすると、ディエゴ・オリヴェイラが逆サイドに展開。駆け上がった室屋成が持ち込んで右足を振り抜くも、シュートは枠を外れた。28分には右サイドでFKを獲得。キッカーの太田宏介が質の高いボールを中央に送ったが、味方に合わなかった。

 浦和は43分、柏木の浮き玉のパスに反応した興梠慎三が、斜めのランニングで受けると右足を振り抜く。相手を出し抜く素晴らしいパスと走り込みだったが、背番号30のシュートはサイドネットに飛んだ。

 スコアレスで迎えた後半早々、試合が動く。48分、中盤でのボールの奪い合いを FC東京がモノにすると、高萩洋次郎のスルーパスに抜け出した東慶悟が持ち込む。相手に寄せられ体のバランスを崩しながらシュート。これがゴールへ吸い込まれ、青赤が先制に成功した。

 東の得点には、長谷川健太監督率いるチームの今季にかける思いが感じられた。しかし、浦和も黙ってはいない。

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