蹴り方が一定だったウィリアンのシュート
CLのラウンド16、チェルシー対バルセロナの第1レグは1-1のドロー。バルセロナのカンプ・ノウでの強さを考えると、チェルシーとしては勝っておきたい試合だった。
実際、ウィリアンのゴールで先制したのだが、自陣でのミスパスからメッシに決められてしまった。チェルシーはバルサに圧倒的なボール支配を許しながらも、ほとんどチャンスを作れていなかっただけに悔やまれる失点である。
手数は少ないながら、チェルシーはチャンスも作れていた。ウィリアンの最初のシュートは右ポストを直撃、2本目は左のポスト、3本目でニアサイドを抜いてゴール。もし全部決めていれば3-1でチェルシーの勝利だった。
ウィリアンの3本のシュートは、ほとんど蹴り方が同じである。状況はそれぞれ少し違うけれども、止めてアウトサイド少し右前にボールを置き直し、素早く右足を振り抜いている。
1本目はペナルティーエリア中央の左側でアザールの横パスを受け、対峙するブスケツを得意の右アウトで右へ持ち出すフェイントで外し、もう一歩横へ流れてコースを作ってからファーサイドへ巻いていく強烈なシュート。GKテア・シュテーゲンは完全に見送った一撃だったがポストを叩いた。
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