前半は劣勢に立たされたドルト
“攻撃的精神”を貫いた。2月22日、ヨーロッパリーグ(EL)のラウンド32。雨中に発煙筒が赤く燃える夜、アタランタBCとタフに戦ったボルシア・ドルトムント。第1戦は3-2で勝利していた。少なくとも負けなければ、ラウンド16に進出することができる状況だった。
試合後、ペーター・シュテーガー監督は「まさに前半、我々はベルガモに対して簡単にプレーしてしまった」と振り返っている。
「我々はアグレッシブではなかったし、フィジカルも十分ではなかった。前もって話し合っていたことを実行に移せなかったね」
第1戦に続き、アタランタの布陣は[3-4-1-2]。[4-2-3-1]のドルトムントに対して、2トップのアレハンドロ・ゴメス、ヨシプ・イリチッチを筆頭に、前線から集中してプレスを掛けてきた。サイドに展開すれば同数でフタをされ、敵の「アグレッシブ」な守備に手を焼くBVB。ベンチスタートのマルセル・シュメルツァーは、敵の並々ならぬ意欲を感じている。
「おそらくベルガモにとっては今シーズンで最も重要な試合だった。彼らは自分たち自身で野心的な目標を立ててきたね」
11分にはCKからファーサイドでラファエル・トロリに詰められ、先制を許したドルトムント。ボールポゼッションでは相手を上回ったが、ペースはアタランタに握られていた。17分には敵の鋭いカウンターを止めるため、ソクラティスがたまらずイエロー・カードを貰う。27分にもカウンターを食らい、決定機を作られてしまう。2列目から飛び出したブライアン・クリスタンテにフリーでヘディングを許す。シュートは枠をわずか左に逸れてことなきを得たが、2点目を奪われてもおかしくはなかった。そのまま劣勢を覆せず、前半を折り返す。