1点の差でタイトル逃した昨季。その差を埋める決意
サイドバックにはもう一人、三竿の東京ヴェルディでの元チームメートである安西幸輝も加入した。
昨季のJ2プレーオフ進出を果たしたミゲル・アンヘル・ロティーナ監督のチームで素晴らしい活躍を見せた22歳は、ファイナルサードで大きな脅威となれる選手であり、ゴールやアシストを加えることができる。
今季のアントラーズにとって新たなオプションになる選手だと三竿も考えている。
「3年間同じチームでやっていたので、また一緒にやれるのは嬉しいですね」と三竿は安西との再会について語る。「ドリブルが得意で、突破を狙いにいく選手です。本当に成長したと思います」
安西は三竿の兄である雄斗とともに、ファーストチョイスの左サイドバックである山本脩斗のポジションに挑戦することになりそうだ。
昨年湘南ベルマーレから加入した雄斗も、弟と同じく鹿島での1年目は不満の残るものとなった。だが健斗は自身の経験から、チャンスは来るものだと信じ続けている。
「雄斗も良くなってきていますし、チャンスはあると思います。出場できたときに良いプレーができれば、そこから上積みしてくことができるはずです」
もう一人、三竿が今年活躍を期待している選手が鈴木優磨だ。
2017年は鈴木にとってやや厳しいものとなり、リーグ戦26試合に出場して6ゴール止まりだった。だが今季のアントラーズでは、違いを生み出せる可能性を持った選手として期待されている。
「20点くらい決められると思います」と三竿は、自身より10日だけ若いチームメートについて語った。
「ゴールを決められるポテンシャルを一番持った選手だと思います。活躍してたくさんゴールを決めてくれれば、チームもすごく強くなれるはずです」
昨季の鹿島は結局のところ、あと1点の差でタイトルを逃した。今年はその差を埋めたいという決意を三竿が抱いていることは間違いない。
(取材・文:ショーン・キャロル、翻訳:フットボールチャンネル編集部)
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