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香川真司 7年前

香川不在のドルト。苦しんで掴んだ「勝ち点3」、劣悪なピッチでみせた“ドイツ代表トリオ”の技術力

18日に行われたブンデスリーガ第23節ボルシアMG対ボルシア・ドルトムントの一戦は1-0でアウェイチームが勝利した。香川真司が不在の中、劣悪なピッチ状態に苦しめられたドルトムントだったが“ドイツ代表トリオ”を中心に何とか勝利をもぎ取り、公式戦4連勝としている。中3日で行われるELに向けて大きな励みになった。(取材・文:本田千尋【ドイツ】)

text by 本田千尋 photo by Getty Images

ピッチ状態は最悪。何とか「フットボール」をプレーしたドルト

ボルシア・ドルトムント
何とか勝利を掴んだボルシア・ドルトムント【写真:Getty Images】

 ピッチコンディションは最悪だった。2月18日に行われたブンデスリーガ第23節、対ボルシアMG戦。試合の後でロマン・ビュルキは、敵地の芝の状態に言及した。

「この芝の上ではどんなフットボールも実際にプレーするのは難しい。率直に言って、そんなピッチは未だかつて見たことがないし、プレーするのが極めて困難だった」
 
 もっともボルシア・ドルトムントの正GKは、決して負け惜しみを言ったわけではない。そんな「芝」の状態にもかかわらず、前半、BVBの選手たちは、なんとか「フットボール」を「実際にプレー」した。

 ペーター・シュテーガー監督は[4-2-3-1]の布陣を採用。2列目に並んだのは右からマルコ・ロイス、マリオ・ゲッツェ、そしてアンドレ・シュールレだ。“ドイツ代表トリオ”は、持ち前の高い技術を発揮。「そんなピッチ」でも、正確なドリブルとパス交換で、ボルシアMGのゴールに迫っていった。

 ワントップに入ったミチ・バチュアイのシンプルなプレー選択も、功を奏したかもしれない。黒子役に徹した“新エース”は球離れも良く、“ドイツ代表トリオ”にスペースを与えていた。25分、中盤に下がったバチュアイが、ゲッツェからのパスをワントラップからゴンサロ・カストロに落とす。カストロはダイレクトで前方のシュールレへ。さらにロイスもダイアゴナルに走り込んだ。結局シュールレはシュートを選択し、DFにブロックされて攻撃は実らなかったが、芝の状態が悪いからこそ、“ドイツ代表トリオ”を活かすダイレクトプレーは効果的だった。

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