10数年後には、人間に代わってロボットの副審がトップレベルのサッカーの試合に用いられることになる可能性もあるかもしれない。研究レポートによってその見通しが示されたとして、英紙『ミラー』が伝えている。

　未来学者のイアン・ピアソン氏が作成したレポートによれば、2030年年頃までには、プレミアリーグやリーガエスパニョーラ、セリエAなどのリーグで「ロボット副審」を導入することが技術的に可能となる見通しだという。

　現在は各国でVAR（ビデオ・アシスタント・レフェリー）の試験導入が進められており、誤審を減少させることが期待されているものの、運用方法などに関してまだ混乱が生じている部分もある。「ロボット副審」はそのVARの自然な発展形だとみなされている。

「テクノロジーの発展により、VARのようにスポーツに恩恵をもたらす形で技術が導入される可能性がある。ロボットや、さらにその先の発展も可能だ。だが、ファンに受け入れられるかどうかは別問題だ」とピアソン氏は述べている。

　ロボット副審などの導入に続き、さらなる未来には、「ヒューマノイド選手」によってサッカーやボクシング、テニスなどの競技が行われることも可能だという見通しを同氏は示している。テクノロジーの発展により、未来のスポーツは現在とは大きく様変わりすることもあり得るかもしれない。

【了】