香川は足首痛め離脱中。EL決勝トーナメント初戦は欠場か
ミチ・バチュアイがチェルシーからレンタルで加入し、マルコ・ロイスも復帰するなど、ドルトムント攻撃の破壊力は増している。10日に行われたハンブルガーSV戦は無失点で終えることに成功したが、守備面のオーガナイズをさらに徹底することが勝利への近道となりそうだ。中央での不用意なボールロストを避け、バチュアイの決定力を活かすために、サイドアタックに重点を置いても良いのではないか。
そのハンブルガーSV戦で、香川真司は左足首を痛めて62分に交代した。日本人MFの怪我の具合については公表されていない。香川の状態について、会見でオーストリア人指揮官は「現在のところそんなに良くない」と一言述べるに留めている。離脱してから一度もトレーニングに参加していないことを考えると、背番号23のアタランタ戦欠場は濃厚と言えそうだ。
ただ、木曜日に向けてシュテーガー監督は、香川の起用にわずかな希望を抱いていたという。新体制が発足してから、中盤でキーマンとなっていたことを考えれば、指揮官が初戦での投入に淡い望みを抱くのも無理はない。
しかしファイナルを見据えるのであれば、ここで無理をする必要はないだろう。ELの決勝トーナメントは、CLよりも2試合多く、長丁場である。会見でトプラクは「僕たちは僕たちがドルトムントであることを示すつもりだ」と述べている。ヨーロッパの大会で問われるのはチームとしての総合力。苦しい時間帯があったとしても、地力の差を「示す」ことで、アタランタに勝利を収めたいところだ。
(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)
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