元日本代表監督のイビツァ・オシムが、2月6日発売の『フットボール批評issue19』(カンゼン)のインタビューに応じ、日本代表を含むW杯の展望について語っている。
ロシアW杯のGL組み合わせについて、「日本は非常に難しいグループの中に居る」とし、本大会では「南米の国々、アフリカの国々が、気持ちの良い意外性をもたらすだろう」と予想した。
また、日本サッカー界についても言及。自身が監督を務めた際に行なおうとした“日本サッカーの日本化”についても質問者の問いに答え、「特徴的な選手を今のトレンドに合わせようとする事が、その選手の特徴を殺してしまう。日本化とは何かを更に考えて、自身の特徴を突き詰める事だ」と語り、「日本人にはスピードと強い意志がある。それを真面目に再考すべきだと思うのだ」と続けた。
Jリーグの試合も「勿論観ている」と語ったオシムは、日本だけでなく他国の試合もチェックしているという。“爆買い”で注目される中国にも触れ、「中国は海外から経験のある外国人を受け入れている」と語る一方、「日本はそれをやめてしまった感がある」との見解を示した。
「外国人コーチが今のJリーグには少なくなっている。その意味は二つ。経験が十分だと思っているのか、あるいは、経験する事をストップさせているのか」
オシムは、日本サッカーが秘める可能性や進歩に言及しながらも、鋭い視点による見解も述べている。そのほかにも、現在のサッカー界の趨勢についても語るなど、日本だけではなく世界各国の動向を追っているようだ。
(インタビュー全文は『フットボール批評issue19』にてお楽しみください)【了】