川崎フロンターレの鬼木達監督【写真:Getty Images】
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ第1節の試合が13日に行われ、川崎フロンターレはホームで中国の上海上港に0-1の敗戦を喫した。
Jリーグ王者としてACL初戦に臨んだ川崎Fだが、前半23分に奪われた1点を返せず、アジアでの戦いは黒星発進となった。「ホームの開幕戦ということで多くのサポーターに来てもらいましたが、そこで勝ち点3を奪えなかったことが一番悔しく思いますし残念です」と鬼木達監督は試合後に語った。
相手の力により敗れたというよりも、「もっと自分たちでできたのではないかと思っています」と鬼木監督。わずかに足りない部分の積み重ねが、最終的にゴールを奪えないという結果に繋がったと分析した。
「ターンできる時にターンしなかったりとか、少し下げてしまった時に相手の勢いを出させてしまうとか、カウンターを少し怖がって高いポジションをとれないとか。本当に少しずつのところですが、そういう積み重ねで押し込みきれなかったりだとか、高いところでの攻めができなかったと思う」
守備面では1点を奪われたとはいえ、フッキやオスカル、エウケソンらの強力外国人を擁する相手に大量失点はしなかった。「球際のところや、切り替えのところや、失ったらすぐにボールを回収する。そういう作業への意識は非常に高くやれていたと思います。相手には強力なFWがいますので、そこはチームとして対策をとって取り組みましたが、そういうところも選手たちはよく理解してやっていたと思います」と指揮官はある程度納得している様子だ。
無得点に終わった攻撃面も、チャンスを生み出すことはできており、あと一歩だったという感触はある。「最後まで攻撃的な姿勢を見せようということで、ボールを握るのを怖がらずにやっていたのは非常にポジティブなこと」と鬼木監督は述べ、「結果的に残念な形にはなりましたが、これを次につなげて、本当に我慢強く一つひとつ戦っていきたいと思います」と今後の試合に向けて前向きな姿勢を見せた。
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