川崎フロンターレの小林悠【写真:Getty Images】
AFCチャンピオンズリーグ2018 Fグループの初戦が13日に行われ、川崎フロンターレは上海上港に0-1で敗れた。
23分、一瞬の隙を突かれる形でエウケソンにゴールを奪われた。それでもフッキ、オスカルを含め強烈な『個』を持つ相手に対して1失点で終えることはできた。
10日のFUJI XEROX SUPER CUP 2018ではセレッソ大阪の攻撃に後手を踏んだが、この日は守備面での向上は見られた。小林悠はこの点について「しっかり声もかけていたし、戦うところともしっかり戦えていた。僕はポジティブに捉えている」と、前向きな姿勢を見せている。
C大阪戦から上海上港戦に向けて、キャプテンが特に意識したのは「声かけの部分」だ。
「コンパクトな守備や攻守の切り替えも進展があったので、そこはこのまま継続していきたい。声ひとつで全然変わるというのはみんなで話していたし、そういうところを今日はしっかり意識してやった。そこに関しては手応えを感じている」
守備面に加え、攻撃面でも改善の兆しはあった。「最後の部分でシュートをミスしてしまったりというのもあったが、後半は本当に、やっていて点が取れそうだなという感じもあった。悔しいけど、前向きに捉えたいなと思う」と小林は言う。
確実に相手ゴールに近づくことはできた。もっとも、縦パスを奪われるシーンが目立った前半の出来には満足しておらず、「焦れずにボールを動かすことが大事」と、パスをつなぎながら効果的なタイミングでスイッチを入れることの重要性を口にした。
黒星発進となり、望んだ結果は得られなかった川崎F。それでも、手応えを掴むことができたのは間違いない。今回の敗戦を糧としたいところだ。
(取材・文:青木務)
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