タイトル争いに絡まなければ驚くべきこと
清武もその点は意識しており、チームの前線からの守備を絶賛していた。
「曜一朗と健勇がすごく頑張って、川崎の守備的MFをチェックし続けてくれた。それでかなりやりやすくなりました。こういう戦いをベースにできればいいと思います」と清武は語った。
もちろん、C大阪の攻撃陣は才能ある選手たちで溢れている。昨年はJ1でフロンターレに次ぐ2位の65得点を挙げた。このチームがリアクションサッカーだけを目指すことはないはずだ。ファイナルサードでは自分たちの力だけでも大いに相手を苦しめることができる。
「健勇と曜一朗がうまく連係していましたし、ヤン(ドンヒョン)も交代で入って変化をつけてくれました。トシ(高木俊幸)もゴールを決めましたし、今年のチームが良いチームになりそうな条件は揃っていると思います」と清武は続けた。
「シーズンはまだ始まったばかりで、本格的な仕事はこれからです。これで満足してしまうわけにはいかないですね」
ヨニッチはまた、チームにかかる負担の大きさを強調していた。J1での戦いが始まる前から、今週水曜日にはもうセレッソはAFCチャンピオンズリーグの済州ユナイテッドとのアウェイゲームを戦わなければならない。
「明日の早朝には済州に向かう予定だ」と27歳のDFは語る。
「スケジュールは厳しい。難しい試合がいくつもある。大変なシーズンになるだろうし、去年のようにスムーズにいかないことは分かっている。それでも準備はしているし、どういう戦いになるか予想はできている」
今年の対戦相手も、セレッソの力はよく分かっているだろう。これから9ヶ月後、タイトルが争われる時期を迎えた時、新たなトロフィー獲得に向けてセレッソがその争奪戦に参加していなかったとすれば驚くべきことだと言えそうだ。
(取材・文:ショーン・キャロル、翻訳:フットボールチャンネル編集部)
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