予想以上のスタートダッシュ
「こちらが攻め込んで、相手にプレッシャーをかけることになるとは予想していなかった」とヨニッチは、スタートダッシュが予想外だったことを認めている。通常であれば、両チームとも2ヶ月ほどのオフから調子を取り戻すため、パフォーマンスが冴えないことが多いのがこの試合だ。
「自信を持ってプレーできれば、あの4人は本当に凄い。本当に素晴らしい選手たちで、どんな相手でも苦しめることができる」とヨニッチは攻撃陣を称賛していた。
清武もまた、シーズン初戦にスムーズに入っていくことができたのは予想外だったと口にしている。
「疲れは全くありませんでした」と28歳のMFは語る。「チームとしてすごくコンパクトに戦えましたし、僕個人としても、いつも通りにプレーしてゴールも決められました。理想的なチャンスでしたね。今年はああいう形がもっと増えてほしいと思います」
コンパクトな戦いは、尹晶煥監督のチームが常に基本原則としてきたことだ。さらなる栄光を追い求める今季も、それが変わることはないだろう。
「シーズン後半は苦戦して、なかなか無失点に抑えられなかったが、それでも勝ち続けることができた。このチームには3点や4点取れる強力な攻撃があるからだ。良いことだよ」とヨニッチは2017年後半のチームの戦いぶりを振り返った。
「だがプレシーズンには、チームとして、ユニットとして守ることに取り組んできた。コンパクトさを保って、全員一緒に守るようにしなければならない」
「昨季からそういう戦いに取り組み始めて、最初は順調だった。10試合で8回くらい無失点に抑えていた(実際はルヴァンカップを含めて8試合中6試合)。その後はもう少し攻めてもいいように感じられて、少しプレーが乱れてしまった。
バランスを取らなければならない。チーム内でいつも言っているのは、11人全員がボールの後ろに下がって守るのが基本だということだ。そこから始めるべきだ。
今日は(FW陣が)本当に良い仕事をして、すごく守備を助けてくれた。こちらのゴールから30メートルの位置でも守備をして、タックルをしていた。本当に良いプレーだったし、僕らとしてはすごく助けられたよ」