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香川真司 7年前

ドルトに流れるDNA、“標準装備”再搭載で無失点。酒井高徳が「試行錯誤」の守備を実践

text by 本田千尋 photo by Getty Images

勝ち点3以上の価値があったHSV戦

酒井高徳 香川真司
香川真司と酒井高徳が激突【写真:Getty Images】

 価値ある無失点だった。2月10日に行われたブンデスリーガ第22節、対ハンブルガーSV戦。マルコ・ロイスが帰ってきた。即先発に名を連ねた“スピードスター”。高次元のクオリティをピッチ上に示した。49分、ミチ・バチュアイが2戦連続で先制ゴール。“新エース”は公言通りに宙返りのパフォーマンスを披露した。今冬にFCバーゼルから新加入のCBマヌエル・アカンジも出場。初先発ながら無失点での勝利に貢献した。後半のアディショナルタイムには、マリオ・ゲッツェがダメ押し弾。9試合ぶりのゴールは、背番号10の復活の兆しとなるか。

 このようにHSV戦では、ポジティブな要素がいくつも垣間見えたボルシア・ドルトムント。中でも顕著だったのは、前節対1.FCケルン戦、ひいては前々節の対SCフライブルク戦に比べ、チーム全体として守備のオーガナイズが改善されていたことだ。

 ボールを持っている時の味方のポジショニングが整備されていた。よって、たとえボールを失ったとしても、そのまま敵のパスコースを限定することに成功しており、即座に連動したプレスでボールを奪い返す。そんなシーンが目立った。49分のバチュアイのゴールも、元を辿れば、アンドレ・シュールレが高い位置で失ったボールを、ウカシュ・ピシュチェクが奪い返すことで生まれている。

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