ロイス復帰迫るが、ドルトムントの問題点は守備に
ボルシア・ドルトムントのペーター・シュテーガー監督【写真:Getty Images】
マルコ・ロイスの帰還が近付いている。昨季のDFBポカール決勝で右膝の十字靭帯を断裂して以来、戦線を離脱していたスピードスター。2月8日の会見でペーター・シュテーガー監督が語るところでは、今週のトレーニングも完全にこなしたという。ロイス自身、試合に出場したくてウズウズしているようだ。
オーストリア人指揮官は慎重な姿勢を崩さないが、10日に行われるブンデスリーガ第22節、対ハンブルガーSV戦でのメンバー入りも示唆。さすがに即先発はなさそうだが、いずれにせよ快速FWの復帰で、前線の破壊力の厚みは増すだろう。
しかし現在チームが抱えている問題は、どちらかと言うと守備面にある。前節1.FCケルン戦で4試合ぶりの勝利を収めたとは言え、不用意な失点が目立ったボルシア・ドルトムント。
3-2で勝ち切った試合後に、香川真司は兜の緒を締めた。
「ちょっとやはり、ミスからの失点が、やっぱり。そういうところ、もっと…。試合後に言うのは簡単なんでね。試合中に、そこは経験というか、見極めていかないといけないし。(ボールの)獲られ方であったり、そういう獲られ方であってはいけない中で。やっぱりミスに繋がるんでね。そこはやはり、まあ、学んでいかないといけないのかなと思います」
会見でシュテーガー監督は、自陣に戻る際に多くのスペースを埋め切れなかったことを問題点として挙げている。不必要なドリブルやボールロストを避けるのはもちろんのこと、ボールを奪われた時に適切なポジショニングを取れるかどうか、改めて徹底する必要がありそうだ。
翌週の15日からは、ヨーロッパリーグの決勝ラウンドも始まる。ELでは1つのアウェイゴールが命取りになりかねない。土曜日のHSV戦で求められるのは、何より安定した守備と言えそうだ。