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Jリーグ 7年前

「小嶺先生を見返してやる」。C大阪に加入、高校No.1ストライカー・安藤瑞季の誓い

text by 藤江直人 photo by Getty Images

高校時代の恩師に関して発した意外な言葉

 ハリルジャパンでもゴールを決めた杉本や、前キャプテンの柿谷だけではない。U-23チームをJ3に参戦させているセレッソには、現時点で11人のフォワードが登録されている。韓国代表歴をもつヤン・ドンヒョン(浦項スティーラース)、高木利幸(浦和レッズ)ら新戦力も加わった。

 ミッドフィールダー登録の山村和也も、昨シーズンは杉本と実質的な2トップを組むケースが多かった。文字通りのぶ厚い壁に真正面から挑み、トップチームの試合に絡めるような爪痕を練習の段階から刻み込む。ルーキーイヤーの目標を明かした安藤はもうひとつ、意外な言葉を残している。

「小嶺先生を見返してやる、という気持ちがすごくあるんです」

 何やら穏やかには聞こえない「見返す」という動詞には、どのような思いが込められているのか。話は優勝した流通経済大学柏(千葉)に準々決勝で惜しくも屈した、昨夏のインターハイ終了直後にさかのぼる。卒業後の進路に関して、安藤は胸中で温めてきた青写真を小嶺監督に伝えている。

「ずっとプロに行きたかったので、自分の気持ちを打ち明けました。小嶺先生も最初は『わかった』と言ったんですけど、すぐに続けて『でもな、お前はまだプロでは通用しない』と。先生は僕を大学に行かせたい気持ちがあったみたいですけど、そこは噛み合わなかった部分がありました。

 大学へ進めばお金もかかるし、両親への金銭的な負担を考えたら自分としてはあまり……将来的には自分のためになるかもしれないですけど、僕自身は勉強があまり得意ではなかった。優先順位は大学ではなくプロのほうが上だったので、そこはちょっと違うのかなと」

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