FC東京時代のピーター・ウタカ【写真:Getty Images】
昨年までFC東京でプレーし、契約満了と共にレンタル元のサンフレッチェ広島から退団したピーター・ウタカの新天地はヨーロッパになりそうだ。
デンマークメディア『ボールド』などによれば、ウタカは同国2部のヴァイレBKのトルコ合宿に合流したという。確かに選手本人もトルコのアンタルヤに滞在し、どこかのクラブのプレシーズンマッチを観戦している様子をインスタグラムで公開していた。
ヴァイレBKは1970年代に隆盛を誇り、1部リーグ優勝5回や国内カップ戦優勝6回の実績を誇る古豪。近年は1部と2部を行ったり来たりだが、今季は19試合を終えて2部の首位に立ち昇格の可能性を十分に残している。だが、冬にブラジル生まれのナイジェリア人FWドミニク・ヴィニシウスが中国2部の北京控股へ移籍してしまい、新エースの獲得が急務となっていた。
ウタカは来日前の2008年から2012年にかけてオーデンセBKに所属していた経験があり、デンマーク1部では通算108試合に出場して52ゴールを挙げるなどキャリアのハイライトとも言える大活躍を披露した。
オーデンセBK在籍2年目の2009/10シーズンには18ゴールを奪ってデンマーク1部の得点王に輝いた。今冬ヴァイレBKを退団したD・ヴィニシウスは194cmの長身を誇り16試合出場9得点を記録していたが、タイプは違えどウタカの実績と実力はそれを補って余りある。果たして6年ぶりのデンマーク復帰は実現するだろうか。
【了】