クリスタル・パレス時代のマテュー・フラミニ【写真:Getty Images】
昨年夏限りでクリスタル・パレスを退団してフリーとなり、今冬スペインのヘタフェに加入したマテュー・フラミニ。33歳になった元フランス代表MFが経営する企業が再び注目を集めている。スペイン紙『マルカ』が伝えた。
フラミニはミランに加入した2008年頃から「GFバイオケミカル」という会社を経営し、エネルギービジネスに取り組んでいる。この事実が公になったのは2015年のこと。その1年ほど前まで家族など近親者にも秘密にしていたことも明かしていた。
そして2年と少しが経ち、現在は会社の規模は想像を絶するほど巨大になっているようだ。『マルカ』紙によれば、潜在的な資産価値は300億ユーロ(約4兆円)にものぼるという。会社の設立から約10年、イタリアを起点にヨーロッパ各地だけでなくアメリカなどにもビジネスを広げて急成長を遂げている。
いまやフラミニは「世界一リッチなサッカー選手」とも呼ばれるようになった。ガソリンに代わる動力源として期待されるレブリン酸の研究を進め、化石燃料ではない新エネルギー産業で大成功を収めている。2015年当時、市場規模が220億ユーロ(約3兆円)だったことを考えてもその成長ぶりはよくわかる。
新天地ヘタフェではまだ出場機会を得られていないが、ボランチで主力だったマルケル・ベルガラが負傷離脱したことでチャンスが回ってくる可能性は高くなった。33歳のベテランは初めでのスペインリーグ挑戦で、サッカー選手としても自らの価値を証明できるだろうか。すでに現役引退後の生活にも心配はなさそうだが…。
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