ビデオ判定を確認する主審(写真はイメージ)【写真:Getty Images】
試合中のプレーに対して正しい判定を下すことを目的として使用されるVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が、思わぬ形で機能不全に陥るという珍事がポルトガルで起きた。ポルトガル紙『レコルド』などが伝えている。
問題の試合は、現地時間6日に行われたポルトガル1部リーグ第21節のアヴェス対ボアヴィスタ戦。前半に2点をリードしたホームのアヴェスは、69分にもゴールネットを揺らした。
主審はこのプレーの際にオフサイドがあった可能性があるとして、VARによるビデオ判定を要請。だが主審が確認した映像では、観客席で振られていた巨大フラッグによりカメラの視界がちょうど遮られており、オフサイドがあったかどうかを確認することはできなかった。
結局確認不可能によりゴールはそのまま認められ、アヴェスが3-0で勝利を収めた。フラッグを振っていたのは点を決められたボアヴィスタの側のサポーターであり、応援するチームの失点を取り消すチャンスを潰してしまった形だ。
【了】