PSG戦で右サイドバックとして出場することが予想されるDFナチョ・フェルナンデス【写真:Getty Images】
2月14日、チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦のレアル・マドリー対パリ・サンジェルマン(PSG)の試合が行われる。
同じ1回戦の対戦カードの中でも最も多くの注目を集めるであろうこの一戦。昨季の王者マドリーに、今夏大改革に着手し勢いに乗るPSGがベスト8進出をかけて勝負を挑む。
ハイレベルな両者の対戦なだけあって、個で試合を決められる選手はたくさんいる。その中でもマドリーにとっては、今季からPSGで大活躍を果たしているブラジル代表FWネイマールは最も注意すべき選手となるだろう。
しかし、マドリーはネイマールと対峙するはずだった右サイドバックのダニエル・カルバハルをUEFAからの処分により欠くこととなってしまった。同選手は、グループステージ第5戦でイエローカードを受け、累積警告により次節のドルトムント戦を欠場していたが、これが決勝トーナメント1回戦に確実に出場するための意図的なものであると判断され処分を受けた。よってマドリーは、ホームで行われるPSG戦の1stレグはレギュラーDFを欠いて迎えることとなっている。
では誰がネイマールを止める役割を担うのか。スペイン紙『アス』は、今季ディフェンダー陣の中で2347分と出場時間最長のDFナチョ・フェルナンデスがカルバハルの空けた穴を埋めることになると報じている。同紙によれば、本来センターバックを本職とするナチョは右サイドバックにも適性があり、これまで同ポジションでプレーした21試合での対戦成績は18勝1分け2敗と素晴らしい成績を残している。
今季はカルバハルの代わりを主に若きDFアクラフ・ハキミが務めてきたが、ジネディーヌ・ジダン監督はここにきて安定感が増してきているナチョに“対ネイマール”の役を任せたようだ。世界最高のサイドアタッカーとの対峙で負けないことが、マドリーの勝利につながるかもしれない。
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