「自宅でも監督が求めることを継続させるべきだと思った」
「2人ともベテランと呼ばれる年齢だが、シーズンを通して非常に素晴らしいパフォーマンスを演じてくれた。その要因は彼らの徹底したセルフケアと、そして食事だと思っている。体脂肪が減って筋肉の量が増えてくれば、年齢に関係なく良いコンディションを維持できるからだ」
エスナイデル監督は体脂肪率も12%以下を厳命するなど、強さ、速さ、持久力などのフィジカル能力を高いレベルで常に発揮できるように、食事面を含めたコンディション管理を徹底してきた。たとえば近藤の体脂肪率は最初に測定された12%に近い数字から、いまでは7%にまで下がっている。
「体脂肪も減って、見た目は変わりましたよね。だいぶいいですよ。食事ですか? もう慣れちゃいましたけどね」
笑顔で振り返る近藤は昨シーズンのJ2で38試合に出場し、フィールドプレーヤーでは最長となる3306分間にわたってプレーしている。レイソル時代の近藤とともにプレーした経験をもつ下平隆宏監督は「体もよく動いていた」と、敵味方の垣根を越えてベテランにエールを送る。
「プレーヤーとして、まだまだいけるという感じを受けました。こういう(食事)改革をすることで、もしかすると選手寿命というものも延びるんじゃないか、とも思いますよね」
レイソル戦の後半開始とともにアンカーの位置に入った佐藤は、自宅で午後4時に取る軽食、同8時の夕食でも指揮官に伝授されたレシピを継続。脂身をそぎ落とし、白米を玄米に変えるなど、クラブハウスの延長線上に日常生活のすべてをすえたと笑顔で明かす。
「実際に体がすごくフィットしてきたので、これは続けたほうがいい、自宅でも監督が求めることを継続させるべきだと思ったので。クラブ以外のところでも個人的にやれるかどうかで大きく変わってくるはずだし、ドゥ(近藤)と自分はプライベートの部分でしっかりやれたと思っています」