アンデルレヒトの森岡亮太【写真:Getty Images】
ベルギーの強豪アンデルレヒトへ移籍した日本代表MF森岡亮太は、デビュー戦でPKを獲得しながらも、自ら蹴って失敗してしまった。だが、今後PKキッカーの座を獲得できるチャンスもあるかもしれない。
冬の移籍市場でアンデルレヒトに加入した森岡は、現地時間4日に行われたメヘレン戦に先発で出場して新天地デビュー。前半10分には早速初アシストを記録したが、2-2で迎えた試合終盤には、勝ち越しのチャンスとなるPKを獲得しながらも枠外へ外してしまった。
今季のアンデルレヒトでは、PK失敗が相次いでいる。8月のシント・トロイデン戦ではMFソフィアン・アンニ、1月のワースラント=ベフェレン戦ではMFケニー・サイエフが蹴っていずれも失敗。森岡も含め、今季リーグ戦では3人の選手が蹴って3本とも失敗となった。
昨季はベルギー代表MFユーリ・ティーレマンスがPKアンデルレヒトのPKキッカーを務めていたが、今季からモナコへ移籍。ハイン・ヴァンハーゼブルック監督は現時点でPKキッカーを固定していない様子だ。
以前に所属したヘントでPKキッカーを務めていたMFスベン・クムスは、この日のPKを「僕も蹴りたいと思っていた」と認めつつ、「リストには入っていなかった。蹴る選手たちが決められていて、森岡が一番手だった」と話している。ベルギー『アンデルレヒト・オンライン』などが試合後のコメントを伝えた。
指揮官は森岡の失敗を責めようとはせず、「少なくとも彼は責任を担った」と擁護。今後のキッカーについては、「他に候補がいるのなら明日私のところに来て、次の1本を蹴りたいと言ってくれればいい」と選手たちへ呼びかけた。森岡もアピールを続ければ、再びキッカーを任されるチャンスが巡ってくるかもしれない。
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