メッシが今季初のベンチスタートとなったが…
現地時間4日、リーガエスパニョーラ第22節で首位バルセロナとエスパニョールが対戦した。
同じ街に本拠地を置く両者の一戦“バルセロナ・ダービー”は今季4度目。これまでの3試合の戦績はバルセロナの2勝1敗だった。エスパニョールは、先月17日にホームで行われたコパ・デル・レイ準々決勝1stレグを1-0で制し、それまで公式戦29戦無敗だったライバルに黒星をつけている。
試合前の時点でのリーグ戦15位と低調なエスパニョールは今季、バルセロナ相手に守備重視の4-1-4-1または4-4-2を採用してカウンターの機会をうかがう戦術を採用してきた。4日の試合はジェラール・モレーノ、レオ・バチストンの2トップを起用し4-4-2の布陣で試合に臨んだ。
対するバルセロナは、直近5試合連続ゴールを決めるなど絶好調を維持していたエースのリオネル・メッシを今季のリーグ戦で初めてベンチスタートに。代わりに今冬の新戦力フィリッペ・コウチーニョが先発に名を連ねた。
今季のバルセロナは、主に4-4-2のシステムでここまで戦い抜いてきている。メッシと相棒のルイス・スアレスを最初から2トップに据えることで、守備時は4-4のブロックをスムーズに組むことができ、攻撃時はメッシをよりゴールに近い位置でプレーさせることができている。
一方、2トップのうちのどちらかが欠けた場合には、従来の4-3-3に回帰することもある。メッシをベンチに置いた今回のエスパニョール戦では、パコ・アルカセルを右ウィング、コウチーニョを左ウィング、スアレスを頂点に据える布陣に命運が託された。
試合は大方の予想通りバルセロナがボールを保持して始まり、エスパニョールは前線から激しくプレスにいくことなくミドルゾーンでの守備を試みた。ホームチームの堅い守備を前に、序盤はさすがのバルセロナも崩しの糸口を見つけることができない。