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トッテナムが終盤に疑惑のPK2つ…。元審判は「判定に拍手」と称賛

text by 編集部 photo by Getty Images

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審判に抗議するリバプール【写真:Getty Images】

 現地時間4日に行われたプレミアリーグ第22節のリバプール対トッテナムは、2-2の引き分けに終わった。この試合の終盤にとられた2つのPKに疑問の声がわきあがっている。プレミアリーグの元レフェリーであるダーモット・ギャラガー氏が、英メディア『スカイ・スポーツ』で2つのシーンを検証した。

 1-1で迎えた84分、トッテナムはスルーパスを出すと、リバプールはデヤン・ロブレンがクリアしそびれたボールがオフサイドポジションにいたケインに渡る。そのケインがGKに倒されてPKとなった。ただし、このPKはケインが失敗している。

 このPKについてギャラガー氏は「非常に興味深い」と語る。「ケインはオフサイドポジションで、ロブレンはボールをクリアする機会があった。はっきりとクリアする機会があり、ボールは確実に彼に当たっている。この場合、ケインに渡ったボールはオフサイドではない」とコメント。「時間はかかったが、副審と話して最終的に正しい決定が出た。(主審と副審の)2人に拍手を送るべきだ」と話している。

 2つめのPKはリバプールが勝ち越したあとでトッテナムに与えられた。ペナルティエリア内で浮いたボールをDFフィルジル・ファン・ダイクが足でクリアしようとすると、後ろからトッテナムのFWエリック・ラメラが体を入れた。これに気づいたファン・ダイクは振り上げた足を止めたが、ラメラは転倒して足を痛がっている。これも主審と副審が話し合ってPKという結論になった。

 ギャラガー氏は「ペナルティエリア内はたくさんの選手がいる。主審は斜めから見なければいけないため、非常に難しい」と前置きした上で、「ファウルがあったことは間違いない。こちらも2人の素晴らしいチームワークで結論を出した好例だ」と話している。

 ただし、リバプール側は納得がいっていないようで、ユルゲン・クロップ監督は不満のコメントを残した。また、PKとなったあとで副審が親指を立てる映像が出ており、意図的な判定だったのではないかと疑いの目を向けるファンもいる。

【了】

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