7年間にわたるインテルでの戦いにピリオド
かくして長友は、7年間にわたるインテルでの戦いにピリオドを打つことになった。前述の通り、インテルには5ヶ月後に一旦戻って来ることになるが、その後については検討事項である。ただインテルでのサイドバック事情に変化がないのなら、再び出場機会を他に模索する、ということになるのかもしれない。
そして長友は、SNS上に自分のユニフォームの写真を掲げ、惜別のメッセージを送った。それに対して、地元のインテルファンが次々と寄せたメッセージがなんと暖かく、いや熱かったことか。
「素晴らしいプロ」「君は素晴らしい人間だった」という多数の賛辞。これまでミスにも少なからず絡んだ選手だったから厳しい批判もされていたが、「僕は擁護してきてきたぞ」「みんな君のような気持ちで闘っていたらインテルはとっくに復興している」というメッセージも寄せられていた。
無論、厳しいものもあったが、それすらも暖かい。
「こういう時に良い顔をするのは好きじゃない。お前はブレーメ(以前所属していた元ドイツ代表のアンドレアス・ブレーメ)にはなれないとオレは言ってた。でも自分の限界を知りながら、努力を惜しまず戦っていた長友という選手のことは忘れない」「ミスを取り返しに戻らず20mのランニングをサボる守銭奴を置くらいなら、ミスはするが頑張る長友を置いた方がはるかにましだ」と。
「クラブが最悪だった7年間、インテルのユニフォームを尊重してくれてありがとう」。多くのファンが書いていた。
【次ページ】良好なコンディションは保証されている