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長友佑都 7年前

長友佑都、急転トルコ移籍の舞台裏。数日も経ず決定、カギになった協力代理人の存在

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

当初打診があったのはベティスとフェネルバフチェ

 右サイドをやっていたダニーロ・ダンブロージオやジョアン・カンセロがこのポジションに回される始末。しかしそれでも、長友に声は掛からなかった。スパレッティ監督は「長友には限界がある」と公言し、サイズの小ささや攻撃面でのプレイの幅の少なさを問題視していた。

 しかしその代わり、別の選手を登用してもその部分の穴埋めができていたとは言い難い。何より今シーズンの長友のパフォーマンスは安定していたし、チームの好成績にも貢献していたのである。

 少なくとも、定位置から滑り落ちる理由となるようなミスを試合で犯していたわけではないのだ。「サントンやダウベルトよりも良いのに、なんで長友がいきなり使われなくなったのかは理解不能だ」という反応は地元ファンの中にも存在する。

「戦力外はピッチ上のパフォーマンスが理由ではないようだ。クラブ幹部はかなり前から、ユウトに対して『お前は5番手な』と言っていたらしい」とある地元記者は言った。

 ただいずれにせよ、国内カップ戦にも敗退したインテルでは、試合には出にくくなった。W杯イヤーにおいて出場機会を失うことになれば痛いのはやはり自明だ。そして長友は、移籍へと動くことになった。

 当初、クラブに対して打診があったのはベティスとフェネルバフチェだ。しかし、ベティスはインテルに対して問合せを行なった程度に留まり、あまり積極的ではなかったという。

 インテルは色気をだして、同チームの若手MFファビアン・ルイスとのトレードを成立させようとするが、将来が嘱望されるクラブ生え抜きの21歳は少なくともシーズン終了までの残留を希望し、そのまま進展はしなかった。なおファビアン・ルイスは、今冬の移籍市場終了後にクラブとの契約を延長している。

 一方のフェネルバフチェについては、長友サイドがあまり乗り気ではない。するとそこに、ガラタサライが参入してきた。国内で強いだけではなく、欧州カップ戦などにも頻繁に顔を出す名門である。

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