ドルトムントのMF香川真司【写真:Getty Images】
ボルシア・ドルトムントは現地時間2日、ブンデスリーガ第21節でケルンと対戦し、敵地で3-2の勝利を収めた。フル出場した香川真司は、4試合ぶりの勝利を喜んでいる。
ドルトムントが最後にブンデスリーガで勝ったのは12月16日のホッフェンハイム戦だった。その後は最終的にアーセナルへ移籍したFWピエール=エメリク・オーバメヤンのトラブルもあり、引き分けが続いていたところだ。
ようやく手にした白星に香川は、「本当に苦しい試合でしたけど、勝てて良かったです」と喜んでいる。
その大きな原動力となったのが、チェルシーからやってきたFWミチ・バチュアイだ。ドルトムントの新たなエースは、ブンデスリーガデビュー戦で2ゴールを挙げている。
香川は新エースとのコンビネーションについて「いいですね。やっぱり収まるし、体が強くてポストプレーもできるので。簡単にやることはやるし。これから楽しみです」と手応えを感じている。「ああいうタイプがなかなかいなかったというか。そういう意味で僕は楽しみにしているし、また違った色を出して行けたらいいのかなと思います」と語った。
香川はバチュアイを「まわりと一緒に崩していくタイプ」と感じており、チーム力アップに期待している。
「なんでもできるのかなという印象がある。なので、こっちとしては生かす方法があるし、生かし・生かされる、ということができる。マルコ(・ロイス)も帰ってきたりして、ラファ(・ゲレイロ)も今日復帰したりして。そういう意味ではすごく良いコンビネーション築いていけるんじゃないかと思います」
ドルトムントにとって、オーバメヤンの代わりになる選手はどうしても必要だった。
「やっぱチームにはエースが必要。オバが抜けた分、そこは絶対に必要ですし。彼中心のサッカーになってもおかしくない、それぐらい影響力の強いチームのストライカー。そういう意味では、それをうまく生かしながらやれれば、本当に違った色が、いろんな形を生み出していけるんじゃないかなと思います」
ドルトムントは終盤、FWジェイドン・サンチョが負傷。交代枠を使い切っていたため、10人での戦いとなっている。香川は「やるしかなかった」と苦笑い。「10人になったので、余計にホント、頑張らないといけなかったので。もう勝つことしか考えてなかったので、苦しかったですけど、体が勝手に動いたんだよかったです」と、求めていた結果を手にしたことを喜んだ。
(取材:本田千尋【ケルン】、文・構成:編集部)
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