オリビエ・ジルーのチェルシー移籍が正式決定【写真:Getty Images】
チェルシーは現地時間31日、アーセナルからフランス代表FWオリビエ・ジルーの完全移籍加入を発表した。2019年夏までの1年半契約を結んでいる。
アーセナルでは同じくフランス人のアレクサンドル・ラカゼットの加入によってベンチを温める日々が続き、今季のプレミアリーグで先発出場はわずか1試合のみ。4ゴールを挙げていたが、16試合で合計373分という短い出場時間しか与えられていなかった。
一方、チェルシーはジエゴ・コスタが正式にアトレティコ・マドリーの選手となり、アントニオ・コンテ監督の信頼を失ったベルギー代表FWミチ・バチュアイのボルシア・ドルトムント移籍が決まった。また、今冬の移籍市場では昨季のセリエA得点王であるローマのFWエディン・ゼコ獲得を狙ったが失敗に終わっていた。
アルバロ・モラタの控え、あるいは競争相手として力を発揮できる長身でパワフルなストライカーを探していたチェルシー。ジルーはその条件に一致するだけでなく、プレミアリーグで5年連続二桁得点という実績も兼ね備えている。
なお移籍金の額は明らかにされていないが、イングランド複数メディアの報道によれば1530万ポンド(約24億円)+出来高220万ポンド(約3億4000万円)となったようだ。新たな背番号は「18」に決まっている。
チェルシー移籍にあたりジルーはクラブ公式サイト上で「チェルシーはプレミアリーグで最も大きなクラブのひとつ。ここ6、7年で最も多くのトロフィーを獲得しているのではないか。本当に大きなクラブで、チェルシーと契約できたことを誇りに思う。プレーするのが楽しみ」と喜びを語っている。
アーセナルの公式サイト上では、アーセン・ヴェンゲル監督が「オリー(ジルーの愛称)はクラブに大きな功績をもたらした男であり、責任を果たす上で我々をがっかりさせたことは一度もなかった。彼は何度も我々を救ってくれた」と、5シーズン半にわたってチームに貢献したジルーを称賛して送り出した。
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