柏レイソルの伊東純也【写真:Getty Images for DAZN】
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)予選の東地区プレーオフが30日に行われ、柏レイソルがタイのムアントン・ユナイテッドを3-0で下して来月開幕の本戦出場權を獲得した。
この試合で全得点に絡んだ柏のFW伊東純也は「勝たないと次にいけないので、勝ててよかった」と安堵を口にする。チームの目標であるACL制覇に向けて、まずは本戦出場というスタートラインに立った。
とはいえムアントン相手に前半は無得点。「焦りはなかった」と伊東は語るが、周囲の選手たちと「合わない部分があった」と連係面に不安ものぞかせた。それでも試合中にコミュニケーションを取って修正し後半の3得点につなげた。
伊東自身、「よりチームを引っ張っていけるように」という決意で新シーズンに臨んでいる。「前(の選手)が多く入って、より競争も激しくなりますけど、そういう競争があってチームは強くなると思うのでいいこと」と昨季以上に厳しさを増す定位置争いにも意欲的だ。
昨年12月には日本代表から初招集を受け、夏のロシアワールドカップ出場も視野に入る。「厳しい立場というか、(今後も日本代表に)選ばれるところにはまだいっていないと思う」と伊東の自己評価は厳しめだが「Jリーグでしっかりアピールしていければいい」と、滑り込みでのロシア行きも少なからず意識している。
そしてACLは個人としても渇望していた舞台。「今年はよりそこにこだわろうと思っている」という“数字”も意識して「まずはチームが(ACLで)優勝できるように、個人としても得点やアシストを増やしていければ」と、伊東は柏から世界へさらなる飛躍を誓った。
(取材・文:舩木渉)
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