ドルトムントがオーバメヤンの後釜に獲得するのはモデスト(左)かL・マルティネス(右)かそれとも…【写真:Getty Images】
ボルシア・ドルトムントは、冬の移籍市場の残された短い時間の中で、アーセナルへの移籍がクラブ間合意に至ったと報じられているピエール=エメリク・オーバメヤンの代役を確保しなければならない。
当初はオリビエ・ジルーの譲渡がオーバメヤンの取引に含まれ、アーセナルから「トレード」の形で移籍するのではないかと見られていたが、どうやらドルトムント側に高額な資金を要する譲渡案を受け入れる意思はない様子。そこで英紙『インディペンデント』が、ドルトムントが本当に獲得を望んでいる新エース候補たちを伝えた。
その筆頭は現在中国の天津権健でプレーしているフランス人FWアンソニー・モデストだという。同選手はケルン時代に現在ドルトムントを率いるペーター・シュテーガー監督の下でプレーしており、大迫勇也と名コンビを形成していた。
昨年夏に中国へ渡ったモデストは、昨季のブンデスリーガで25得点を挙げた実績を持ち、指揮官の哲学を理解していることも含め即戦力として十分に計算できる。
他にはチェルシーでアントニオ・コンテ監督の信頼を失って移籍先を模索しているベルギー代表FWミヒ・バチュアイや、ナポリからサンプドリアへ期限付き移籍中のコロンビア代表FWドゥバン・サパタなど、いずれも大柄でパワフルなタイプのストライカーがドルトムントの新戦力候補に挙げられている。
そして、もう1人注目すべきはアルゼンチン1部のラシン・クラブで10番を背負う20歳のFWラウタロ・マルティネスである。昨年のU-20W杯にもアルゼンチン代表の一員として参加し、レアル・マドリーなどが獲得に関心を示す南米屈指の逸材をドルトムントも狙うのだろうか。
アルゼンチン代表の今後10年を背負うとも言われる才能で、今季はアルゼンチン1部で7試合出場4ゴール2アシストと、多彩な形でゴールに絡めることを証明している。
オーバメヤンを失うドルトムントは意中の選手たちと契約を結び、重要な後半戦に向けて得点力を維持するだけの補強を完遂できるだろうか。シュテーガー監督の愛弟子か、欧州で実績十分の実力者か、あるいはチームの看板になりうる若き才能なのか、少ない残り時間でフロントの底力も試される。
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