キエーボ対ユベントス戦の笛を吹いたファビオ・マレスカ主審【写真:Getty Images】
イタリア・セリエA第22節の試合が現地時間の27日に行われ、ユベントスがキエーボに2-0の勝利を収めた。この試合では、後半に5分間のアディショナルタイムが表示されながらも、90分を過ぎてすぐに試合終了のホイッスルが吹かれた。
ホームのキエーボは前半にMFサミュエル・バスティアンがファウルで2枚のイエローカードを受け退場。後半にもDFファブリツィオ・カッチャトーレが審判への抗議でレッドカードを受けた。11人対9人になったあとユーベは2点を奪い、2-0の勝利で暫定首位浮上を果たした。
カッチャトーレが、かつてジョゼ・モウリーニョ監督も見せたのと同じ「手錠のポーズ」を主審に見せて退場となったことがこの試合の話題の中心となっているが、それだけではない。試合の終わり方も違和感を感じさせるものとなった。
後半の終了を迎えようとするところで、第四審判は5分間という長めのアディショナルタイムを表示。だがファビオ・マレスカ主審は90分をわずかに過ぎた時点でホイッスルを吹き、試合を終わらせてしまった。
イタリア『メディアセット』などが伝えるところによれば、この笛は両チームの合意によるものだったとのこと。第四審判が両方のベンチに確認を取った上で、試合を90分で終わらせるよう主審に伝えたとされている。9人で2点ビハインドを背負ったキエーボは、逆転不可能と判断したようだ。
だがキエーボのロランド・マラン監督は試合後の会見で、アディショナルタイムを取らないことに対して審判から何も言われてはいなかったと主張しているという。正確なところは定かではなく、不可解さを残す結末となってしまっている。
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