マンチェスター・ユナイテッドに加入したアレクシス・サンチェス【写真:Getty Images】
アーセナルからマンチェスター・ユナイテッドへ移籍したチリ代表FWアレクシス・サンチェスは、アーセナルを離れる直前に予定されていたドーピング検査を欠席したとして物議を醸している。英メディア『スカイ・スポーツ』などが伝えた。
サンチェスは、MFヘンリク・ムヒタリアンとのトレードの形でユナイテッドへ完全移籍することが現地時間22日に決定。26日に行われたFAカップ4回戦のヨービル・タウン戦で新天地デビューを飾り、さっそく1アシストを記録する活躍を見せた。
だが、移籍のためロンドンを離れた22日には、アーセナルの練習場でドーピング検査を受けることが予定されていたようだ。検査担当者が練習場を訪れたが、すでにマンチェスターへ向かったサンチェスは不在となっていた。
イングランドサッカー協会(FA)からの発表などは行われておらず、サンチェスの欠席がどのような扱いとされるのかは定かではない。報道によれば、FAでは選手のドーピング検査欠席に対して“3ストライク”制を設けており、違反が3回累積した場合には最低1年間の出場停止処分が下される可能性が高いとのことだ。
アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督は、サンチェスが検査を欠席したのは事実だと認めつつ、選手本人に責任はないと主張。「その日の時点でまだ彼は移籍していなかったので、おそらく我々(クラブ)の責任だろう」としつつ、「彼やクラブに何も隠そうとする意志があったわけではないのはもちろんだ」と述べている。
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