メモリアルイヤーに思い描く指揮官の青写真
昨シーズンのチーム得点王、FWジネイ(現ヴァンフォーレ甲府)が抜けた穴は、韓国Kリーグ2部に所属する188センチ、78キロの同国代表FWイ・ジョンヒョプを期限付き移籍で獲得したことで迅速に埋めた。前身の藤和不動産サッカー部が設立されてからちょうど50周年となるメモリアルイヤーへ、万全の状態で準備を進めていく。
「まだ50年なのか、もう50年なのかは言い方が難しいですけど、サッカーを通じて目まぐるしく変わっていく社会に何かメッセージを与えていかなきゃいけないと思うし、その意味では我々のチームが50周年を迎えるというのは、いい意味でひとつのけじめだと思う。今年のチームが50年のなかで一番ALIVEしていた、と言われるようにやっていきたい」
21日にShonan BMWスタジアム平塚で行われた、J3福島ユナイテッドとのプレシーズンマッチでは、アルビレックス新潟から完全移籍で加入し、5年ぶりにベルマーレのユニフォームに袖を通したDF大野和成がゲームキャプテンを拝命。右ひざ前十じん帯損傷で昨シーズンの大半を棒に振った高山も、復活を告げるゴールを奪った。
海外チームとの練習試合も組まれているスペイン・マラガでのキャンプは来月2日まで。『ALIVE』を合言葉に、チーム内の競争心と一体感を極限まで高めながら、日本へ帰国する前には今シーズンのキャプテンと副キャプテンを指名する青写真を、曹監督は思い描いている。
(取材・文:藤江直人)
【了】