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長友佑都 7年前

長友不出場のインテル、3戦連続ドローで4位後退。大きく遠のいた優勝争い

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

守りに入ったローマ。それを逆手に取ったインテル

 ペースを握られたインテルはカウンターで応戦するものの、逆にボールを奪われて速攻で仕留められた。31分、GKアリソンがステファン・エル・シャラウィを走らせようとボールを蹴り出す。これに対し、インテルの左サイドバックとして先発したダビデ・サントンがカバーに入ったものの、ヘディングで中途半端にカットしたボールを背後から拾われてしまった。これをドリブルで持っていかれ、シュートを決められた。

 インテルのスパレッティ監督は、マルセロ・ブロゾビッチをすぐにアップさせる。彼は後半頭からガリアルディーニに代わって出場することになるのだが、前半終了間際にプレイが切れていればすぐにでも投入される準備が整っていた。指揮官が修正を急ぐほどに、劣勢は色濃いものとなっていたのである。

 しかし後半に入った後も、70分が経過するまではローマのペースだった。しかし難しいもので、ディ・フランチェスコ監督が堅実に守備を固めて逃げ切ろうとすると、インテルにペースを譲る羽目になる。彼らはブルーノ・ペレスにファン・ジェズスを相次いで投入し、5バックに修正したが、ピッチの選手には誤ったメッセージと伝わった。

 彼らはラインを下げすぎてしまい、インテルに攻撃の糸口を与えることになった。そして試合終了間際に、ブロゾビッチのクロスからマティアス・ベシーノのヘッドで追いつかれることになる。

「(故障者の関係で)選手を別のポジションで使わざるを得なかった。ただメンタルの面で引いたサッカーをしてしまった。そこは向上していかなければ」とディ・フランチェスコ監督は試合後の記者会見で語っていた。

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