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本田圭佑 7年前

本田圭佑がアシストで示したトップ下の資質。日本代表の新たな“ソリューション”となるか

現地時間20日に行われたメキシコ1部後期リーグ第3節で、パチューカの本田圭佑はロボスBUAPを相手に2アシストを記録してチームの快勝に貢献した。試合後には自身のツイッターで「サッカーのアシストを通算化してランキングにするのはどうか。もっと多くの選手が評価される機会が増えるようになる」と提言した本田。ロボスBUAP戦ではその「アシスト」で自らのトップ下としての資質を改めて証明した。(文:河治良幸)

text by 河治良幸 photo by Getty Images

本田圭佑が2アシスト。パチューカは後期初勝利

本田圭佑
ロボスBUAP戦に先発出場したパチューカの本田圭佑は2アシストで勝利に貢献【写真:Getty Images】

 現地時間20日に行われたメキシコ1部後期リーグの第3節、ロボスBUAPをホームに迎えたパチューカは10分に本田圭佑がコーナーキックからアンヘロ・サガルの先制ゴールをアシストした。24分にはFWのフランコ・ハラが鋭い仕掛けから追加点を奪うと、40分に本田の絶妙なパスに抜け出したエリック・アギーレが3点目のゴールを決めた。

 後半の立ち上がりにエリベルト・エルナンデスの鮮やかな左足シュートでロボスBUAPに1点を返されたパチューカは本田の左足シュートがポストの内側を二度叩くなど、さらなるゴールで突き放すことはできなかった。それでも危なげなく逃げ切って後期リーグの3試合目にして初勝利を挙げ、勝ち点を4まで伸ばした。

 前節に引き続き[4-2-3-1]のトップ下で先発フル出場した本田はボランチのビクトル・グスマン、ホルヘ・エルナンデスとうまく連携しながら、多くのチャンスを作り出した。前節に続くコーナーキックからのアシストはもちろん、3点目を演出したプレーはかつて本職にしていたポジションでのセンスが表れたものだ。

 一度相手ディフェンスラインの裏を狙う動きを見せた本田は、ボランチのエルナンデスとグスマンが中央でパスをつなぐ間にラインの手前へと引くと、エルナンデスのショートパスを呼び込む。相手のセンターバックがエルナンデス、次いで本田につり出された裏にFWのハラがポジションを取ると、本田はバックステップしながら左足のワンタッチパスをハラに通した。

 このシーンでは右サイドのサガルがワイドの高い位置に張ることで相手のラインを横に開かせ、センターバックとサイドバックがディフェンスラインを揃えにくい状況を生んでいた。これはディエゴ・アロンソ監督がパチューカに植えつけている戦術の1つ。そこに本田の巧妙な動きが絡むことで鮮やかな崩しが生まれた。

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