中国移籍に向かっている浦和のラファエル・シルバ【写真:Getty Images】
浦和レッズの山道守彦強化本部長が18日、FWラファエル・シルバの離脱についてメディアの質問に答えた。クラブの公式サイトで同強化本部長のコメントが紹介されている。
ラファエル・シルバは中国2部の武漢卓爾からオファーを受け、メディカルチェックを受けるためキャンプを離れた。
浦和にとってもラファエル・シルバの放出は青天の霹れきだった。山道強化本部長によると、「15日の月曜日に一報を受けました」とのこと。「移籍補償金のレターを受けた中で、満額の支払いということだったので、本人が行きたいということであればいたしかたない」と述べ、「我々よりも全然よい条件だったようですし、彼自身がやはり家族、親戚一同を養っていかなくてはいけない、という言葉もあったので、そういう運びになったということです」と明かしている。
さらに同強化本部長は、新潟から獲得した際に設定してあった移籍補償金が「当然億単位の大きさ」としつつ、「ACL(AFCチャンピオンズリーグ)であれだけ活躍していた選手だったので、中国であればこちらの移籍補償金も出せるという中で、こういうことがあるとは考えていました。ただ、その中での外国籍選手の陣容を敷いていたつもりです。もちろん、このタイミングというのは急でしたし、驚きもありました」と話した。
これを受けて、浦和は新戦力を探すことになる。「やれることはやります。当然、移籍補償金があるわけですから、それに対して最大限の努力はしますし、選手、チームにも勝つために最大限の努力はすると伝えています」と同強化本部長。「サッカーの世界やプロの世界、大リーグでもそうですけど、突然ロッカーからいなくなるということもある世界です」と話した上で、国籍問わず「いろいろな選択肢を考えてやっていきます」と語っている。
山道強化本部長は、「2月24日が開幕になるので、そこからの逆算で合流は早いほうがいい」としつつ「このレベルに満たない選手を数あわせでとっても意味がない」とも語り、「急いては事をし損じることになるので、慌てずにやらなければいけないと思っています」とコメントした。
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