横浜FMのアンジェ・ポステコグルー新監督【写真:舩木渉】
アンジェ・ポステコグルー新監督を迎えた横浜F・マリノスは17日、横浜市内で新シーズンの初練習を行った。
沖縄キャンプから合流予定のFWウーゴ・ヴィエイラと、U-21日本代表として中国でのAFC U-23選手権に参加しているMF遠藤渓太を除いた全選手が集合。わずか15日間のオフを終えて新生マリノスが始動した。
初日の全体練習はボールを一切使わず、入念なウォーミングアップとインターバル走を行った後、スプリントなど3種目のフィジカルテストを実施した。負傷を抱えながら1月1日の天皇杯決勝まで出場していたGK飯倉大樹のみ別メニュー調整となった。
ポステコグルー監督は新任のフィジカルコーチであるグレゴリー・ジョン・キング氏主導で進むウォーミングアップやフィジカルテストを、基本的にピッチ中央から見守っていた。練習後「全員がいいコンディションに見えたし、練習に戻ってこられて嬉しそうだった」と初練習の印象を述べている。
マリノスは横浜で3日間練習を行って、20日から沖縄・石垣島でのキャンプに出発する。「優勝」を目標に掲げ、初練習のミーティングでもその目標を強調した新指揮官は「天皇杯決勝があったので2週間のオフしかなかったが、3日間で状態を確かめて、沖縄に向かおうと思っている」と、19日まではボールを使わずフィジカル面の確認に時間を使うことを明かした。
20日からの石垣島での1次キャンプは「どういうサッカーをやるのか、どう動いていくのかを選手たちに落とし込む」ために使う予定で、「(練習試合が)2試合あるので、選手それぞれのことをもっと知ることができると思う」とも。
昨年11月まで率いたオーストラリア代表ではDFミロシュ・デゲネクを継続的に招集していたこともあり、マリノスの試合を「かなりしっかりと追っていた」というポステコグルー監督は、主力選手の特徴をすでに理解している。
そこに加わった新戦力の特徴を掴みつつ、石垣島での1次キャンプから自身のフィロソフィーをチームに伝え、新シーズンに向けた骨格作りに着手する。指導者キャリアを通じて攻撃的なポゼッションサッカーをを標榜してきた新指揮官がどんなチームを作り上げるか注目だ。
(取材・文:舩木渉)
【了】