現役引退を発表したFWロナウジーニョ【写真:Getty Images】
元ブラジル代表FWロナウジーニョが、正式に競技生活からの現役引退を表明した。
ロナウジーニョは2016年までブラジルのフルミネンセでプレーをしていたものの、それ以降は所属チームを持たず引退説が囁かれていた。16日、代理人を務める兄のアシス氏がブラジルメディア『グローボ』のインタビューに応じ「ロナウジーニョはサッカー界から引退する。終わったんだ」とコメントし正式に現役引退を表明された。
これまでクラブや代表で数々のタイトルを獲得してきたロナウジーニョは、一方でそのテクニカルなプレーで多くのファンを魅了してきた。これまで同選手が所属してきたクラブは、それぞれ公式アカウントでこの元ブラジル代表への感謝の思いを伝えている。
2006年にはクラブにチャンピオンズリーグ優勝をもたらすなど、自身もキャリア絶頂期を過ごしたバルセロナは「ロナウジーニョはサッカー界の笑顔。カンプ・ノウの魔法。すべてにありがとう」とコメント。2008年から2年半過ごしたミランからは「世界中のピッチを魔法で照らしてくれたロナウジーニョが引退。すべてにありがとう、ジーニョ」と感謝の言葉が送られた。
世界を魅了した“マジシャン”への言葉は、欧州以外からも送られている。2012年から2年間過ごしたアトレティコ・ミネイロからは「サッカー界は悲しみに包まれた。ロナウジーニョの芸術や陽気さ、そして無礼な行為の全てが歴史に残ることとなる。もしそうならないのなら、お別れに再開するのはどうだ?」と冗談まじりで言葉が寄せられている。
また、2014年から1年間だけ在籍したメキシコのケレタロも「アディオス、サッカー界の笑顔。コレヒドーラ(ケレタロのホームスタジアム)に魔法を残してくれてありがとう」とコメント。キャリアの晩年を過ごしたロナウジーニョへの感謝の思いを伝えている。
様々なクラブから惜しまれながらの引退を果たしたロナウジーニョ。この稀代のファンタジスタがサッカー界に残したものは計り知れないものであるはずだ。
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