トニー・シャプロン主審【写真:Getty Images】
フランスのトニー・シャプロン主審は、試合中に選手に対して蹴りを食らわせた上でレッドカードを出したとして批判を受けた問題で、無期限の謹慎処分を受けた。仏紙『レキップ』などが伝えている。
問題が起きたのは現地時間14日に行われたリーグアン第20節のナント対パリ・サンジェルマン戦。この試合の主審を務めたシャプロン氏は試合終了間際に、ナントのDFジエゴ・カルロスと衝突したことで転倒してしまった。
ジエゴ・カルロスにシャプロン氏を倒す意図はなく偶然の衝突だったように見えるが、シャプロン氏は起き上がりながら選手の足に蹴りを食らわせるという暴挙に出た。さらに、この行為に抗議したとみられるジエゴ・カルロスはイエローカードを出され、2枚目のイエローで退場となった。
審判委員会ではこの一件について協議を行った上で、シャプロン氏を無期限の活動停止とすることを決定。同氏は17日に行われるリーグアン第21節のアンジェ対トロア戦で主審を務める予定だったが、この試合から外されるのに加え、今後の対応が発表されるまで活動停止となる。また、ジエゴ・カルロスに対するカードは取り消されるとのことだ。
シャプロン氏はメディアを通して声明を出し、自身の行動について謝罪した。「不適切でまずい行為だった。ジエゴ・カルロス選手に謝罪したいと思う。衝突した瞬間、最近負傷していた箇所に非常に鋭い痛みを感じた。選手に向けて足を伸ばしたのはまずい反応だった」と述べている。
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