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Jリーグ 7年前

FC東京、“ぬるま湯体質”脱却へ。長谷川イズムの注入、4ヶ条の徹底で「あるべき姿」に

text by 藤江直人 photo by Naoto Fujie, Getty Images

監督就任にあたっての要望。愛弟子・大森の獲得

 2013シーズンから率いたガンバを1年でJ1に復帰させ、2014シーズンには史上2チーム目となる国内三大タイトル制覇を達成。2015シーズンにも天皇杯を連覇した濃密な経験を紐解きながら、FC東京を変える触媒となりうる、キャッチーなキーワードを探し続けた。

 果たして、弾き出された答えは『優勝へのマルキュウ』だった。13日に東京・調布市内で開催された新体制発表会の席上で、スーツにクラブマフラーを巻いて登壇した長谷川監督は「(渋谷の)109じゃないです」とファンやサポーターを笑わせながら、キーワードに込めた思いを説明した。

「勝利への欲求であるとか、追及であるとか、探求であるとか、そういう部分をチーム全体に促していいたい。もっといろいろな部分で貪欲に、日々のトレーニングのなかでももっと競争心をもって戦っていければと思っています」

 監督就任にあたって、強化部へある要望を出した。ガンバ時代のまな弟子で、昨シーズンはヴィッセル神戸でプレーしていたMF大森晃太郎の完全移籍での獲得。理由を問われた指揮官は「ああいうタイプの選手が、東京にはいなかったと思うので」とこう続けた。

「自ら仕掛けて、周囲も使えて、ハードワークもできるサイドのプレーヤーはあまり多くなかった。清水エスパルスでもガンバでも、そういう選手は自分のサッカーのなかでもキーになる。楽しみにしていいますけど、もちろん彼(大森)も競争に打ち勝たなければ、試合には出られませんけど」

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