オークランド・シティのFWライアン・デ・フリースがFC岐阜に移籍へ【写真:Getty Images】
J2のFC岐阜に新たな外国人選手が加入するようだ。ニュージーランドメディア『Voxy』などは、オークランド・シティFCで10番を背負う同国代表FWライアン・デ・フリースが、岐阜との契約手続きとメディカルチェックを終えたと報じた。
デ・フリースは南アフリカのケープタウン生まれの26歳で、2010年からニュージーランドでプレーしており、2015年に同国代表デビューも果たした。ワイタケレ・ユナイテッドを経て2013年から在籍しているオークランド・シティでは、4度のOFCチャンピオンズリーグ王者に輝くなど数々のタイトル獲得に貢献してきた。
昨年12月にUAEで行われたクラブW杯にもオセアニア王者として出場しており、オークランド・シティの一員として同大会に4度参戦、2014年には3位入賞を果たしている。
デ・フリースは移籍にあたり「オークランド・シティに関わるすべての人々、フロント、サポーター、そして特にチームメイトたちや監督、スタッフたち、彼らが過去数年間ここで与えてくれた全てのことに感謝したい」と、別れのコメントを残している。
「このクラブのためにプレーすることは喜びだった。僕たちはピッチ上でいいことも悪いことも、たくさんの経験をした。だが、僕にとってはそのほとんどが信じられないほどいい思い出ばかりなんだ。オークランド・シティは他のニュージーランドのクラブが経験したことのないようなたくさんのことを成し遂げてきた。クラブに関わっていた全ての人たちが恋しくなるだろう。残りのシーズン、そして今後もクラブがうまくいくことを願っている」
オークランド・シティのラモン・トリブリエチ監督も、デ・フリースのJリーグ挑戦に太鼓判を押している。
「ライアンはプロフェッショナルな競争や環境で成長していける選手だ。実際、彼は我々と練習し、試合をするにあたって高いレベルのスタンダードを見せていたし、ピッチ外ではフルタイムの仕事に従事しながらプレーしていたんだ。もし他の選手たちが彼と同じような状況であれば、フットボールに集中することはできない」
なんと、デ・フリースはオークランド・シティで完全なプロではなくセミプロ選手としてサッカー以外の仕事も掛け持ちしながらプレーしていたという。
両ウィングに対応でき、今季のニュージーランド・フットボール・チャンピオンシップ(1部リーグ)で6試合出場10ゴールと圧巻の得点力を発揮していた“苦労人”がJ2でプロ選手として花開くか。珍しい経歴を持つ新戦力に注目だ。
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