ローマに所属するベルギー代表MFラジャ・ナインゴランは、中国スーパーリーグ（CSL）の広州恒大への移籍に近づきつつあるという。伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が15日付で伝えた。

　新シーズンからファビオ・カンナバーロ監督が指揮を執る広州恒大は、先週からナインゴランの獲得に向けた交渉を開始したとのこと。ナインゴラン本人も乗り気な姿勢を見せ、金曜日には移籍金5000万ユーロ（約67億6000万円）前後での取引が合意に達したとされている。ナインゴラン本人にも1200万ユーロ（約16億2000万円）という巨額の年俸が用意されているとのことだ。

　だが、まだ障害は残されている。中国サッカー協会が過度な“爆買い”を抑制する目的で設けた規定の存在だ。一定以上の金額で外国人選手を獲得する場合、中国のクラブはその移籍金と同額を協会に収めなければならない。この規定を回避するため、買い取り義務付きレンタルの形での移籍も模索されているという。

　インドネシアにルーツを持つナインゴランはAFCチャンピオンズリーグ（ACL）にアジア枠で出場することも可能だとされ、広州恒大はその点でも同選手に魅力を感じているとみられている。移籍の成立に向け、引き続き交渉が行われることになるようだ。

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