トニー・シャプロン主審【写真:Getty Images】
現地時間14日にフランス・リーグアン第20節の試合が行われ、パリ・サンジェルマン(PSG)がナントにアウェイで1-0の勝利を収めた。この試合での不可解な判定が各国メディアで話題となっている。
リーグアン首位を走るPSGは前半12分にMFアンヘル・ディ・マリアのゴールで先制。そのまま1点差で迎えた試合終了間際、速攻を仕掛けるPSGに対し、ナントの選手たちが自陣ゴール前へ戻ろうとしていた時に事件は起きた。
トニー・シャプロン主審もナントのゴール方向に向けて走っていたが、ナントのDFジエゴ・カルロスと足がもつれて転倒。ジエゴ・カルロスに主審を倒す意図はなく、偶然の衝突だったように見える。だが主審は起き上がりながらジエゴ・カルロスの方に右足を伸ばし、同選手の足をつま先でキック。選手が行ったとすれば報復行為としてレッドカードが出されてもおかしくない行為だ。
それだけにはとどまらず、シャプロン主審は直後にジエゴ・カルロスに対してイエローカードを提示。同選手が主審に向けて何かを言ったのではないかとの見方もあるが、理由は定かではない。すでに1枚カードを受けていたジエゴ・カルロスはこれで退場となった。
ナントのワルデマール・キタ会長はこの判定に憤慨し、シャプロン主審を資格停止処分にすべきだと訴えている。試合後のコメントを仏紙『レキップ』が伝えた。
「世界中から、この主審はジョークだというテキストメッセージを受け取った。今見てもスキャンダラスだ。何もしていない選手がレッドカードを受けた。こんなことは見たことがない。彼は6ヶ月間資格停止になるべきだ」と会長は主張している。
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