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香川真司が果たすべき役割。「アイデア不足」のドルトで問われる背番号23の持ち味

14日に行われたブンデスリーガ第18節ボルシア・ドルトムント対ボルフスブルクは0-0のドローに終わった。リーグ再開の初戦となったこの試合で香川真司は先発フル出場を果たしたものの、後半戦へ向け課題の残る一戦となってしまった。(取材・文:本田千尋【ドイツ】)

text by 本田千尋 photo by Getty Images

エース不在の影響も? 決定力不足に終始したドルト

香川真司
ドルトムントの香川真司【写真:Getty Images】

 ギアが上がらなかった。再開したブンデスリーガの“初戦”。1月14日、ボルシア・ドルトムントはホームにVfLボルフスブルクを迎え撃つ。 

 前半のBVBは、主に右ウイングのアンドリー・ヤルモレンコを使って、敵のゴールへと迫っていった。しかし、再三のチャンスも実らず。

 20分、ウクライナ代表FWがファーサイドにクロスを上げるが、アレクサンダー・イサクのヘディングは届かない。30分、中央をドリブルで上がった香川真司のパスを受けたヤルモレンコ。シュートはゴールの右に外れていった。42分、マリオ・ゲッツェからパスを受けたイサクが、ワントラップからダイレクトでシュートを打つ。ボールはバーとポストの角に嫌われた。

 決定力不足。試合前に発表されたメンバー表の中に、ピエール=エメリク・オーバメヤンの名前はなかった。“規律の問題”によって処分が下されたエースFWの不在。

 香川真司は「やはり彼の存在というのはすごく大きいですし」と認めつつも、「ただ、それはね、結果論なんで。今日出た選手で勝ちに行きました」と振り返っている。もちろん攻撃が実らなかったのは、単にオーバメヤンがいなかったから、とも言い切れない。

 試合後の香川真司は、「テンポ」と「リズム」を課題に上げた。

「まあ、プレーテンポが少し遅すぎたのかなと。やはり、良い距離感と良いリズムでボールを回してれば、自然と隙が生まれてきてたと思うんで、今日はなかなか上がってこなかったのかなと思います」

 ガボン代表FWに代わったイサク、初先発のジェイドン・サンチョ、そして復帰したゲッツェとウカシュ・ピシュチェク…先発した11人の組み合わせは、今季これまでにないものだった。

「もちろんメンバーも多少なり代わったし、それはね、代われば必然的に時間っていうのは必要になるんでね。その中でもいい選手たくさん、若い選手の中でも見られたし、こういった試合の中でもやり切るっていうのは、僕たち出ている選手がもっと上手くリズムを作れれば良かったですけど、そういうところが今日はちょっともったいなかったかなと思います」

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