バルセロナのリオネル・メッシ【写真:Getty Images】
レアル・マドリーは、2013年に宿敵バルセロナのエースであるFWリオネル・メッシを引き抜くことを画策し、約339億円という巨額の移籍金支払いを検討していたという。独誌『シュピーゲル』が伝えている。
もし実現していれば、サッカー界を大きく揺るがす“禁断の移籍”となったことは間違いない。2013年6月に、当時メッシ一家の弁護士を務めていたイニゴ・フアレス氏が、マドリーからの関心をメッシの父親ホルヘ氏に伝えたとされている。
マドリーには、当時のメッシとバルサの契約に設定されていた契約解除金2億5000万ユーロ(約339億円)を支払う意志があったという。メッシに対しては年俸2300万ユーロ(約31億円)で2021年までの契約を準備していたとのことだ。
昨年夏にはFWネイマールがサッカー界の史上最高額となる2億2200万ユーロ(約301億円)でバルサからパリ・サンジェルマンへ移籍したが、それを上回る金額での移籍が4年半前に画策されていたということになる。当時の移籍金史上最高額はマドリーが2009年にFWクリスティアーノ・ロナウドを獲得した際の9400万ユーロ(約127億円)だった。
だが『シュピーゲル』も参加する欧州のメディア団体EIC(ヨーロピアン・インベスティゲーティブ・コラボレーションズ)の取材に対し、マドリーは「いかなる現実とも合致しない情報であり、全くの虚偽だ」と回答し、メッシ獲得の意図があったことを否定している。
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