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【英国人の視点】Jリーグはプレミアに憧れるべからず!? 監督と審判、年末年始の時代遅れな2大茶番劇

text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

審判批判で自らへの批判をかわそうとする者たち

 不満を審判へのお世辞と混ぜて中和することで規律違反の処分を回避しようとしたモウリーニョだが、自らの責任を否定して批判対象を他者へ移そうとする意図に変わりはなかった。「審判は悪くはなかったが、我々が勝てなかったのは(自分ではなく)審判のミスだった」と言っているのと同じことだ。

 モウリーニョの宿敵アーセン・ヴェンゲルは、より直接的な形で審判たちを批判したことで、3試合のベンチ入り禁止と罰金4万ポンドの処分を受けてしまった。

 アーセナルは大晦日の試合でウェストブロムウィッチと対戦し、89分にジェイ・ロドリゲスにPKを決められて1-1のドローに終わった。指揮官はマイク・ディーン主審が疑わしい判定でPKを取ったことに腹を立て、「茶番劇」との表現を用いつつ、比較対象として吉田のプレーにも言及していた。

「(この日のPKより)あちら(吉田のプレー)の方がはるかにPKだった。同じルールブックが使われてはいないようだ」とヴェンゲルは、カラム・チェンバースが受けた判定について述べている。

 フランス人指揮官はさらに、毎シーズンの開始前に審判団とクラブによる説明会が行われているにもかかわらず、イングランドの審判の質は2001年のプロ化以降も改善されていないと訴えた。

「審判たちは、我々の練習場を訪問する手間を省いて家にいた方が良さそうだ。彼らは自分たちで言ったことを全く守ろうとしないからだ」とヴェンゲルは明らかに苛立った様子で語った。「ハンドについて明確な指導をしてくれても、いつも(基準が)シーズン中に変わってしまう。彼らはテレビを見て、『ああ、これでPKを取ったのか。次回は私もそうしようか』と言っているに違いない。明確な方針が必要だ」

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