鹿島の動向は常にチェックしてきた
ドイツへ旅立つ前には、前人未踏のリーグ戦3連覇を含めて、4つのタイトル獲得を経験した。ひるがえって7シーズン在籍した古豪シャルケ04では、1年目に獲得したDFBポカールのひとつだけに終わり、出場機会を求めて昨夏にブンデスリーガ2部のウニオン・ベルリンへ移籍した。
自身がプレーしている間にブンデスリーガ1部を制したのは、同時期に移籍したMF香川真司が所属するボルシア・ドルトムントが連覇を達成した後は、名門バイエルン・ミュンヘンが5連覇を達成。今シーズンも2位以下に大差をつける首位で、ウインターブレークに突入している。
「ドイツにいるときは優勝の仕方とか勝ち方というよりは、勝つことの難しさ、タイトルを取る難しさというのを、自分ではかなり勉強してきたつもりなので」
内田が旅立った後のアントラーズも、世代交代の過渡期に直面した。2011、2012シーズンとヤマザキナビスコカップ(現YBCルヴァンカップ)を連覇したものの、2013シーズンからは2年連続で無冠を味わわされた。
インターネットなどを介して常に古巣の動向をチェックしていた内田は、シャルケ04に在籍していたときの偽らざる思いをこう明かしたことがあった。
「鹿島は優勝して当然というか、勝たなければいけないクラブなので。一人のファンとして、勝てない試合をヤフーなんかで見ると『何をしているんだ』という気持ちになりますよ」