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Jリーグ 7年前

内田篤人、鹿島復帰で担う使命。7年半ぶり帰還の「背番号2」がつなぐ常勝軍団のバトン

text by 藤江直人 photo by Getty Images

鹿島の動向は常にチェックしてきた

 ドイツへ旅立つ前には、前人未踏のリーグ戦3連覇を含めて、4つのタイトル獲得を経験した。ひるがえって7シーズン在籍した古豪シャルケ04では、1年目に獲得したDFBポカールのひとつだけに終わり、出場機会を求めて昨夏にブンデスリーガ2部のウニオン・ベルリンへ移籍した。

 自身がプレーしている間にブンデスリーガ1部を制したのは、同時期に移籍したMF香川真司が所属するボルシア・ドルトムントが連覇を達成した後は、名門バイエルン・ミュンヘンが5連覇を達成。今シーズンも2位以下に大差をつける首位で、ウインターブレークに突入している。

「ドイツにいるときは優勝の仕方とか勝ち方というよりは、勝つことの難しさ、タイトルを取る難しさというのを、自分ではかなり勉強してきたつもりなので」

 内田が旅立った後のアントラーズも、世代交代の過渡期に直面した。2011、2012シーズンとヤマザキナビスコカップ(現YBCルヴァンカップ)を連覇したものの、2013シーズンからは2年連続で無冠を味わわされた。

 インターネットなどを介して常に古巣の動向をチェックしていた内田は、シャルケ04に在籍していたときの偽らざる思いをこう明かしたことがあった。

「鹿島は優勝して当然というか、勝たなければいけないクラブなので。一人のファンとして、勝てない試合をヤフーなんかで見ると『何をしているんだ』という気持ちになりますよ」

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