本田圭佑(左)とチャコ・ヒメネス(右)が後期リーグでパチューカの鍵になるか【写真:Getty Images】
本田圭佑が所属するメキシコ1部のパチューカは、来月開幕する2017/18シーズン後期リーグに向けて補強を進めている。
すでにウルグアイ代表FWホナタン・ウレタビスカヤのモンテレイ移籍や、チリ代表FWエドソン・プッチのケレタロへのレンタルも内定している。本田のポジション争いのライバル的存在が続々とチームを離れるとも言えるだろう。
一方で、新たに加わる選手たちも曲者ぞろいだ。MLSのコロンバス・クルーからはガンビア生まれのアメリカ人FWケクタ・マンネーが、パラグアイのオリンピアからは元同国U-20代表FWワルテル・グティエレスがパチューカに加入する。
また、夏に獲得してそのまま移籍元のタジェレスに貸し出していたアルゼンチン人FWセバスティアン・パラシオスが、満を持してパチューカの一員となる見込みだ。彼らは本田とポジションを争うことになるかもしれない。
そして、今冬の最も大きな補強と期待されているのが、7年ぶりのパチューカ復帰となるクリスティアン・“チャコ”・ヒメネスである。36歳になったアルゼンチン生まれのメキシコ代表MFは、国内屈指の強豪として知られるクルス・アスルから新たな攻撃の核として迎えられる。
パチューカで2007年に後期リーグ制覇、2006年にコパ・スダメリカーナ優勝など、数々のタイトル獲得に貢献してきたチャコ・ヒメネス。2008年には北中米カリブ王者としてクラブW杯に出場しガンバ大阪とも対戦した経験を持つ大ベテランは、再びパチューカに栄光をもたらせるだろうか。
メキシコメディア『ラ・アフィシオン』は「ウレタビスカヤやプッチの退団があっても、本田やアンヘル・サガル、ビクトル・グスマン、ラウル・ロペス、エリック・アギーレ、エリック・グティエレスらタレントたちが競争力を保っている」としつつも、「チャコ・ヒメネスが最も重要な補強」と期待を寄せている。
果たして本田は主役の座を守れるだろうか。特徴の違う新加入の選手たちとの競争に勝って自らの価値を証明し続けなければ、日本代表復帰も遠のいてしまう。ここで踏ん張り、前期リーグ中に逃したタイトル獲得に貢献してロシアW杯へつなげたいところだ。
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