「サッカー×湯治」をテーマに掲げたスクール
米づくり、日本酒、茶道、陶芸ときて、今回は湯治。12月27日、近年日本文化のすばらしさに着目し、オフも精力的に活動する小林祐希(オランダ・SCヘーレンフェーン)が宮城県大崎市の鳴子温泉郷に現れた。
目的は、27日から2日間開催する「こもれびサッカースクールin鳴子」(主催:たまつくりビジョン実行委員会)。昨年6月、鳴子を訪れた小林が旅館に宿泊した際、イベント開催のリクエストを受けたのがきっかけだ。
そこで、東京ヴェルディユースからの同期、高野光司と立ち上げた株式会社こもれびが主体となり、初のサッカースクールを企画。集まった子どもと保護者たちに、東北随一の温泉地で保養も兼ねてもらおうと「サッカー×湯治」をテーマに掲げた。
当日はあいにくの大雪だったが、およそ30人の小学生が参加。2時間半のスクールは、「目を閉じて、ゆっくり深呼吸。そして、頭のなかで言ってみよう。おれは天才だ、と。口に出してもいいよ」と小林流の瞑想トレーニングから始まり、対象物を素早く目でとらえる眼球の運動、ボールコントロールやシュートの練習、ミニゲーム、トークショーにゲーム大会と盛りだくさんの内容だった。
質問コーナーがあり、子どもの成長を促すために親はどう寄り添うべきなのか問われた小林は、「自分は何をやっても親から否定されることがありませんでした。間違いを正されるケースはありましたが、頭ごなしに言われたことはなかったです。ただの一度も。常に自分の考えを尊重してくれましたね」と話している。