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シティが空前絶後の快進撃見せるプレミア。奇跡の逆転実現するなら、マンUかチェルシーだ【粕谷秀樹のプレミア一刀両断】

シリーズ:粕谷秀樹のプレミア一刀両断 text by 粕谷秀樹 photo by Getty Images

みずからの哲学を少しだけ否定する必要も

 また、13ポイント差を踏まえると、モウリーニョはみずからの哲学を少しだけ否定しなくてはならない。

 リスクを最小限に抑えるスタイルだけでは、シティを捕らえられない。ジョゼップ・グアルディオラ監督のチームは攻撃力に磨きをかけ、1試合平均の得点は驚異の3・16。来年1月、懸案である最終ラインに人材が確保できなくても、リスクを冒してゴールを奪いに行くだろう。

 監督のカラーに違いがあることは百も承知だが、モウリーニョには先行→逃げ切り以外のプランが必要だ。オフ・ザ・ボールでも激しく、攻撃的に振る舞い、とどめを刺す。レスター戦のような引分けは敗北に等しい。

 まして一対一に強く、広範囲のエリアをカバーしていたエリック・バイリーが右足首を手術したため、3月下旬まで欠場する。DF陣の最重要人物不在の12~19節はボーンマス戦とブライトン戦を除く6試合に失点し、セットプレーもすっかり脆くなった。バイリーの代役はどこにもいない。ならば攻撃側のタレントを最大限に活かすプランで、シティを追走すべきだ。

 ロメル・ルカク、ズラタン・イブラヒモビッチ、ポール・ポグバ、ファン・マタ、ヘンリク・ムヒタリアン、アントニー・マルシャル、ジェシー・リンガード、マーカス・ラッシュフォード……。これだけの陣容を揃えながら、シュート数、ポゼッション、パスの本数がトップ6最低では悲しすぎる。

 一発食らったら、4~5発返せ!

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